龍神の雨
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05
- メディア: 単行本
- クリック: 20回
- この商品を含むブログ (68件) を見る
継父と同居する蓮と楓、継母と暮らす辰也と圭介。ギクシャクした2つの家庭の兄弟たちが犯罪に走ってしまうお話。ここまでで察せるように、結構ドロドロしてる。
前回ので評価を決めてしまうのもあれだし、文章は読みやすかったのでもう1冊読んでみました。
裏をかくような展開があります。今回はまんまと騙された。それが救いにもなってます。
この作者さんは、ミステリーがうまいかもしれない。最後えっ?って思うと、確かに、伏線…じゃなくてヒントか。ヒントを初めからポロポロと定期的に落としてるんですよ。あーっあそこかってなる。うまい。1作読んでたんで、前回もその辺のアリバイ工作はかなりキッチリしてたなーと、思い出した。
テーマがテーマだけに騙しに来ると思わなかったんだよね、と言い訳しておきますw
家庭崩壊が楽しめるミステリー好きにはお勧め。
おいどんは好きじゃないんだけど、あれだね、血縁ってのは重たいね。どうしてこう特別な感情を持ってしまうのかしら。あと子供って残虐。