今週のお題「書くこと」
※【閲読注意】中毒性が高い作家10人!お前らを蝕んでやろう - 女生徒亭日常
ネタに困っていろいろお題周りの記事を拝見しました。見ましたよ的な意味で星付けたよ。
文学フリマって憧れるけど、旅費なんかないし、やっぱり縁のない世界だなぁ。古本屋で本を探す度に思うんだけど、製本しても誰の目にも止まらずに消えていく本があるんだから切ない。文学フリマみたいな同人誌、個人のブログだと尚更なんじゃないのかな。じゃー、お前が全部読むのかって言われたら、そんなビブリ子さんみたいな本や文章自体に対する情熱なんかこれっぽっちも持ち合わせてない訳ですが。速読とかも嫌いだしね。小説は面白いものを味わって読みたいじゃない。その割に中身すっかり忘れるけどさw
以前の読書は好みの作者に偏っていたんだけど、やっぱね、飽きが来るんですよ。藤沢周平にかわいらしいピクシーは出て来ない、ガース・ニクスに腕に覚えのあるサムライは出て来ない、恩田陸に愚痴っぽい刑事は出て来ない、グレッグ・イーガンに中年おやじ・おばさんの悩みは出て来ないのだ。
そんな訳で、飽きないようにときどき上がって来る「死ぬ前にこれ読んどけ」みたいなまとめ記事を[オススメ小説]のタグでブクマして、気が向いたときに未読の作者から適当に拾って読んでいる。当たりはずれはあるけど、古本屋や図書館でまったくなんの頼りもなしに当たりを引く方が難しいだろうから、仕方ないね。今回はちょっと前に話題になった純文学ジャンキーっぽい女子高生のオススメから選んでみた。
図書館で探してみたらかなり時間を食ってしまったよ。これがね、検索で棚は絞ったんだけどね。結果、昭和のメジャーな文豪は児童書コーナーで探した方が早いということがわかった。日本の小説コーナーだと大型の大全集か考察本ばかりで探しづらいったらありゃしない。
家族って、どんなカタチ? (読書がたのしくなる・ニッポンの文学)
- 作者: 芥川竜之介
- 出版社/メーカー: くもん出版
- 発売日: 2009/02
- メディア: 単行本
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家族〜収録タイトル | 作家名 |
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勝負事 | 菊池寛 |
親孝行 | 牧野信一 |
杜子春 | 芥川龍之介 |
桜桃 | 太宰治 |
イボタの虫 | 中戸川吉二 |
笑われた子 | 横光利一 |
小さき者へ | 有島武郎 |
生きる〜収録タイトル | 作家名 |
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蜜柑 | 芥川龍之介 |
一房の葡萄 | 有島武郎 |
猫の事務所 | 宮沢賢治 |
牛をつないだ椿の木 | 新美南吉 |
形 | 菊池寛 |
蠅 | 横光利一 |
檸檬 | 梶井基次郎 |
高瀬舟 | 森鴎外 |
不思議〜収録タイトル | 作家名 |
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卵 | 夢野久作 |
梨の実 | 小山内薫 |
天狗笑い | 豊島与志雄 |
耳なし芳一 | 小泉八雲 訳・戸川明三 |
握飯になる話 | 久米正雄 |
夢十夜(内一,六,九夜) | 夏目漱石 |
魔術 | 芥川龍之介 |
魚服記 | 太宰治 |
短編が多数収録されており、既読・未読問わず、没入感という点でもの足りなかった。賢治は相変わらず賢治ワールド(死語)健在だなーと。全体的にもう少しの間だけ夢を見させてもらえればな。次は谷崎潤一郎を探すか。