せでぃのブログ

ブログ初心者おいどんのどうでもいい愚痴やどうでもいい愚痴やどうでもいいマメ知識などを披露するチラシの裏です。

宇宙戦艦のデザインを語るだけでご飯50杯はいける人多いだろうなぁ


20141113宇宙戦艦デザイン話まとめ - Togetter
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 たぶん長くなるけど、要点はできるだけまとめるからそれで勘弁して欲しい。知っているSF作品は多くないけど、一つ一つ言及していったらキリがないというのをランニング中に確信した。言いたいことだけ言う。勿論、反論は認める。

宇宙戦艦のデザインについて細部まで考えている作家はいるのだろうか

 どの作品をSF認定するかはひとまず置いておいて、身近なSF作品の多くは多メディアで展開されている。

 例えば、日本においてメジャーな宇宙戦争モノ、銀英伝における宇宙戦艦。ブリュンヒルトやバルバロッサ、ユリシーズのデザインはアニメでよく知られている。では、銀英伝の世界観を構築した作家である田中芳樹さんはそれらのデザインにどれくらい注文をつけていたのだろうか。作中ではそれほど具体的な描写があったようには思えない。表紙絵もなんかパッとしない感じだったはず。

 おいどんが崇拝するアシモフ鋼鉄都市シリーズでも宇宙船は一応でてくるが、ぶっちゃけデザインはまったくわからない。アレステア・レナルズは宇宙船での戦闘とかもあったはずだけど、時代が飛びすぎてて全貌を把握できてない。スマン。銀河北極あたりで一人乗り宇宙船と思われる表紙絵はあったかなぁ。

銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)

銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)


 アニメ原作ではどうだろう。ガンダムの鳩胸・怒り肩デザイナー、大河原邦男さんにSF考察的な思想はあったのだろうか? 少なからず富野御大とやり取りはしただろうが、任せられた部分も多そうだ。
 TVドラマはどうだ。宇宙大作戦エンタープライズ号は初めから全て考えられてデザインされていただろうか?

 アップルシード、FSS、ほしのこえあたりは作者・監督さんが自分でデザインまで考えているだろうけど、そうではない作品の方が非常に多いと思うんだよね。細部どころか大部分はデザイナーの感性に任せられているに違いない。


 それが悪いとは言わない。そうではなくて、銀英伝で言うところの「機能美溢れるデザイン」の宇宙戦艦というのは、なかなかないもんだなーと。
 現在のパソコンや携帯を見ればわかるだろう。どこまで人間工学やUIといった機能美が追求されているだろうか? 今も昔も、SFも。デザインって結構適当というかデザイナー任せだと思う。
 ただ、現実の軍艦は機能美をキッチリ追求しないと、ファランクスが艦橋を巻き込むから斜角が取れませんとかなるからデザインが入り込む余地は少ないようにも思う。そうかと思うと戦争中でも多くの珍兵器が作られたりしていて、何に重きをおいた設計思想を反映すべきかというのは、まぁ、ちょっと難しい。

 空気抵抗がないから丸型でいいのか、避弾経始を考えて流線型か。わからんね。

マクロス+エリアル+ガンダム押し

 軍事目的は置いておいて、航宙船としておいどんが押すのはこれだ。

 マクロスの都市機能を内包するという発想。マクロス7においては、それで移民をしてたはず。仮に火星や木星で資源採取や移民をするとしよう。現地で0から住居の建築作業をするというのはナンセンスだ。非常に住環境が厳しい。であれば、都市ごと持って行って生産なり調査なり移民なり戦争なりするというのは理に叶っていると思う。なお、人型になる必要性は全くない。

 エリアルにおける降下兵という存在。エリアルの宇宙人は反重力というか重力をコントロールする技術があるのだが、それでも、宇宙戦艦オルクスは地球の軌道上に停泊して、地球には小型の降下兵というユニットを送り込んでくるのだ。フォーメーションZ方式*1とでも言えばいいだろうか。決してインデペンデンス・デイファミコンのヴォルガード2*2のように地球上に指揮所を置いてはいけない(戒め)
 惑星上を往還する機能はシャトルや降下兵等の専用機に任せた方がいいと思うんだよね。大規模な輸送が必要だとしてもだ。
 ただ、この惑星降下は異論があると思う。要はマザーシップという重量物を惑星に下ろした時のリスク管理と輸送費を考えてどうなるかというだけだもん。反重力装置があったとしても、コストが割高だと基本的にマザーシップは降下しないという発想になるかもしれない。

 エリアルってアニメ化してたんだね、これはひどい……


 最後はガンダム。コロニーだね。反重力装置でもあればいいが、無ければコロニーの形で1Gを作りながらマクロスのように都市ごと移動する。作業や惑星侵略は降下兵で、というのが理にかなってるかなーって。
 CCAの5thルナ落としというのも発想として面白い。大きめの小惑星にエンジンを積んで動かす。驚くことに地球の海でもコンクリート船というものがあったし、宇宙でならもっと容易だろう。中をくり抜いて住めばいい。

廃墟化したコンクリート船「武智丸」を見に行く - デイリーポータルZ


 建艦、進宙、オーバーホールは宇宙港でしょうなぁ。

スペースバトルシップの基準

 スペースバトルシップ(宇宙の戦闘艦)の1つの基準として、スペースデブリの直撃に耐えられるかどうかというのがあると思う。
 現状ではもちろんどうにもならん。10km/sの飛翔体に耐えられる船殻を持たないと防御力がどうこうという話にならんのよね。だって、スパナでも何でも投げれば壊れちゃう訳でしょ? スペースデブリの直撃や宇宙線に耐えられるような戦闘艦同士が、どういう攻防をするのかというのがちょっと想像つかないなぁ。


 デブリがぶつかっても問題ないってことは熱エネルギーにも耐えるってことだよなぁ。どうすれば壊れるんだろう……

艦橋不要論

 ドック入りの際に向きがあった方がいいというコメントを見かけたけど、それこそツノとかドリルといったデザインでカバーすればいい話で、艦橋を突き出す必要はないのかなーと。
 ほら、現在においても、電車や原発NASAの指揮所をイメージしてもらえば、有視界でない指揮所って多いでしょ?

例外

 ハードSFスタニスワフ・レムの「泰平ヨンの航星日記」において、生物工学を極めた宇宙人というのが出てくる。寿命どころか物理的な死すら超越した種族だ。
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 多頭・多足がファッションとなっており、普通の人間型で寿命をまっとうするのは新興宗教だけに成り果てている。

 死は娯楽である。


 わからん。そうなったとして、戦争がどういう目的になるのか、皆目検討もつかない。

最終的な私のデザイン

 デザイン思想込みで言えば、ほしのこえのリシテア艦隊の戦艦もなかなかいい線行ってるように思う。あまりに近い未来すぎるし、あまりにお粗末な結末ですが。
Other voices -遠い声-

 あ? 光子帆船スターライトだぁ? 歌がダメ!

*1:敵の母艦は宇宙にある

*2:人類を管理するためにズイガムボルトという基地を地上に設置している