せでぃのブログ

ブログ初心者おいどんのどうでもいい愚痴やどうでもいい愚痴やどうでもいいマメ知識などを披露するチラシの裏です。

蒲公英草紙

恩田陸にやっぱり泣かされました。コレで2回目。
涙もろいせでぃです、ども。


蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)

蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)

常野という場所から旅してきた異能を持った住人を描いた一般人、峰子視点の心温まる戦前のお話。
最後にあれれと思うほど突き放された感があるのは、光の帝国とは違って常野の住人が現代にも息づいているという描写が一切無いからか。


凄いですよ。天国と地獄というか隔世の感があって、ほのぼのとしたファンタジーから一気に血生臭いリアルに嫌がおうでも引き戻されてそのギャップが楽しめることひとしお。短編ではなく1冊で1話なのも光の帝国とは違いますね。これはこれで味わい深い。


同じく恩田陸のメイズを読んだら、次はキノの旅でもポチろうかしら。