善意の酷い訳者
今はどうかわからないが、昔、会社に入ってすぐ、LPICの受験をする際、ひとこと、上司にそう言われた。
いやいや、英検3級と受験英語しかやってないのに、英語よめるわけないよ。と思っていたが、試験本番になって、本当にそうなった。
機械翻訳の3倍くらい酷い日本語。英語からドイツ語、中国語を経て日本語にしたような、「おめぇ何言ってんだ」という問題文と共に、同じくらい意味のわからない選択肢が出てくる。まごまごしてたら時間だけ使ってしまう。あとで同僚に聞いたら、同僚もときどき英語に切り替えたと言っていた。騙されたと思って思い切って英語に切り替えたら、意外にもわかったのである。嘘だと思うなら、「LPIC 日本語 ひどい」とかでググってみるといい。
LPICは受験料1万5千円です。それで合否を決めます。無料だったら尚更、原文のリンクさえ添えておけば別にいいんじゃないの? と思う人もいます。ツッコミが入ったら訂正すればいいじゃないか。
機械翻訳より若干ましな日本語訳であればこっちは御の字だよ。そんな期待してないって。「一次文書*1に当たれ」というのは、工学や自然科学の論文に限った話ではないはず。一次文書を読むにあたって、一番ネックになるのが術語だ。それがクリアされるだけでも読む方は楽になると思う。
希だとは思うけど、ハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」も、最後の方で翻訳と校正がgdgdになるよ。ドンマイだって。
ハインラインやっと読めた - せでぃのブログ
むしろ機械翻訳の精度が上がればこういう問題もなくなるんだけどなぁ。こっち方面のデジタルツーカー的SFの世界は死ぬまで到来しないんだろうな。
*1:原典のこと