世界観
異国を思わせるニナンナ、タクハナ、ジャナンダ等々の地名。地域や世代が変わると、大事な知識も変わるという無常な感じ。それでも本を読むことで、効率は悪いが知識が得られること。社会上層部にいる人間たちの地頭の良さがうまく表現されてて面白い。
ストーリーの繋がりに気づかされるジャナンダ編
フシを追ってハヤセが出てきた。続いてたのねと思い知る。
フシを巡る女の戦い
ハヤセとトナリ。
ハヤセはわかりやすい。作中で「あなたを愛しています」と言っているから。マーチやパロナにあれだけ残酷なことをしてきて、フシどころか読者もドン引きだけどね。それでもその愛は世代を超えて、カハクや守護団として孤独なフシに人数という力を与えた。
一方のトナリ。こちらはわかりづらいが、何度も自分のためにフシを利用するが、天邪鬼のような天真爛漫さがあって、最後はフシとも仲直りして、最終的にいい子だった。フシのために人生をかけてあらゆる毒への耐性を付けて、死ぬ。それだけではない。現在のフシの最大の協力者、ボンシェン王子を引き合わせたのはトナリの功績だ。引き分けってことでいいスカ。
いろんな伏線が想像を掻き立てる
ピオランの転生後の姿は誰かに似てると思った。トナリかとも思ったけど、辻褄が合わないか。
フシが子供を作ったらどうなるのか。生殖機能はあるらしい。