究極の登山
やっぱり居るのかぁという感想を抱いた記事。
少しかじってた人間としてコメントしようかな、と。
どんな業界にだって、結論出ないだろうな、それは理想であって極論過ぎるよっていう議論がある。
例えば、エンジニアであれば、停止時間0を「絶対」に達成できるシステム・運用ってどんなの? とか。
パイロットであれば(たぶん、飛行機など運転したことなどないが)、「絶対」に墜落しない飛行機・運用ってどんなの? とか。
国土交通省の役人や警察官であれば、交通事故「0」を達成するにはどうすればいいの? など。
音楽家であれば、全人類が賞賛する曲とか、一生聞いても飽きが来ない曲とか?
これは、そういう登山家の永久に尽きない議論の1つだ。だからこそ、何百人? だかの支持者が居るんだと思う。
裸になったから何なのよ、って思う人もいるだろう。山登る人だと、悩む人は悩む問題なんですよ。
近親憎悪じゃないけど、ボルダリングしてる人とかフリークライマーの中には、カム、ハーケン、ナッツ、フレンズ、スカイフック、バイル、アブミ(縄梯子)などを使ういわゆる人工登攀を嫌悪する人がいる。彼らを嫌悪する理由、自分が優越感に浸る理由を考える。そして、答えは「道具」を使っているかどうかというところに収束する。
それはわかる。ヘリコプターで山頂まで行って、宇宙服に身を包んだ人間が国旗を立てたところで、誰も心の底から賞賛しないだろう。その理由もそこに尽きるという訳だ。「文明の利器(道具)」を使ったんだから、凄くも何ともない、と。
そこで、新たな疑問が沸く。
「じゃあ、どこまでが道具なんだ?」
その議論の究極の理想とする答えがこの記事になる。その一歩手前にフリーソロって段階はある。ロープいりませーんって人たち。その次がこれだ。
「マッパだったら、イチャモンつけよーがねーだろ。」
「じゃー決着ついてんだろ!」って突っ込みは無しな。
これも完全ではない。
「気候を選ばずにマッパになれる訳ねーだろ、このバカチンが!」ってことだ。
マッパでアイスクライミングってのが、究極です。無理だけどなwwwwwwwwwwwww
蛇足ですが、マッパクライミングって、何気に凄いのよ?
何が凄いかっていうと、靴だ。フリークライミングで一番重要なのは靴なんですよ。靴つっても、ただの靴じゃないんです。
バレーシューズみたいにメッチャ窮屈で、靴底には凄く抵抗がある柔らかいゴム使ってて、それでいて、つま先5cm突っ込んだだけで全体重を支えられるほど全体が硬いんだZE? それを脱ぎ捨てて登れるんだから難易度もそれ相応に上がるんですよっと。