読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

せでぃのブログ

ブログ初心者おいどんのどうでもいい愚痴やどうでもいい愚痴やどうでもいいマメ知識などを披露するチラシの裏です。

Fiodhe_story2(フィアード物語2)

旧ダイアリ・それなんてマギノギ 旧ダイアリ・夢小説
「ここいらか?」
「ここら辺でいいかな。」

荷物をドサッと無造作に床に投げ捨てると、中から分厚い本を取り出した。表紙にはファイアボール修練(写し)と書いてある。

「オレはページを破るから、その辺に適当にばら撒いて来てくれ。くれぐれもネコババしてくれるなよ。」
「あいよ。しかし、魔法使いも大変だよなぁ。こんな回りくどいことしないで、筆記試験でもやっておけばいいだろうに。」

戦士は荷物から薪を取り出し火を起こす準備をしながら素朴な疑問を投げ掛けた。

「いいから、黙って撒いてこい。そんな意見は1000年以上前に出尽くしてるんだ。魔法使いには実地も必要、それで全会一致、ファイナルアンサーだ。」
「いや、でもさ、この仕事に疑問湧かないか? 滑るー、これ。」
「わ・か・な・い! ページを草履代わりにするな! 前金は貰ってるんだからいい加減諦めろ。ほれ、次の置いたぞ。」
「いや、これ歩きづらいぜ?」
「だ・か・ら、草履じゃねえっての!! 夜が明ける前に1冊撒きたいんだよ。頼むよぅ。」
「あいあい。」

ローブの男の哀願も虚しく、巨漢の男はスケートでも滑るように隣の部屋の暗闇に消えていった。

「今回も徹夜だわ……。」

言葉ほど落ち込む様子もなく、ローブの男は自分の作業に戻った。パチパチと火の爆ぜる音を聞きながら、男は始めたばかりの内職の量に偏頭痛を覚えた。