虚航船団
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1992/08/28
- メディア: 文庫
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さすがに全部読むのは諦めて、あちこち、つまみ食いのようにパラパラと読んだ。
文房具とげっ歯類の宇宙戦争の話。たぶんSF。
第一章は文房具たち宇宙船乗組員の身の上話。ただし、文房具は「紙の楮(こうぞ)先生」以外全員気が狂っている。第二章はげっ歯類の惑星の歴史。文化史なども織り交ぜ、歴史教科書のような描写が最後まで続く。第三章は文房具とげっ歯類の星との戦争。
全472ページ。気が狂っている。
たぶん、筒井康隆と同姓同名の別人だ。こんな訳のわからない内容を大真面目にこんなボリュームで書くなんて、気が狂っているとしか言いようがないだろう。筆者、読者、編集者への徹底した嫌がらせとも解釈できるが。最後、マリナ・クズリというげっ歯類の個人?周辺で、筒井康隆のメタな話(愚痴っぽい)も出ており、あー自覚あるなー大丈夫そうだ、となる。
何をモチベーションに書ききったのか不思議でしょうがない。
オススメなんかできる訳がないだろ、いい加減にしろ!
万が一、読みたいと思ったばやい、「文房具とげっ歯類の宇宙戦争の話」というあらすじを聞いて、あなたが気になったところを拾い読みするといいんじゃないかな。え、どこら辺が面白かったかって? 聞いてくれるな。
例えば、
Q1.文房具とは何か。擬人化なのか。本当に文房具なのか。糞はするのか。性別はあるのか。
Q2.げっ歯類は道具を使えるのか。文明はどの程度か。宗教はあるのか。人種はあるのか。
Q3.戦争とはどのような形式で行われたのか。どちらが勝ったのか。
Q4.マリナ・クズリというげっ歯類に注目。
etc.
健闘を祈る。