せでぃのブログ

ブログ初心者おいどんのどうでもいい愚痴やどうでもいい愚痴やどうでもいいマメ知識などを披露するチラシの裏です。

十二国記の感想

 この辺で上げたものは一通り読んだので、感想をば。今更ネタバレも何もないので、ネタバレしまくりですよ。


 久しぶりに一心不乱に読み耽った。面白かった。作中でやたら滅亡する国が多いから、戦国時代みたいに面白い時代を選んだ歴史書ですよ的な位置付けなのかもな、十二国記って。最初から最後まで一貫しているのは、ファンタジーの仕掛けとして「天」はあるのに、この無慈悲な世界の有様はどうよみたいな無神論みたいな議論だな。

 十二国記の世界は、麒麟とか王とか国の偉い人は仙人になって寿命から逃れられるらしい。一代500年だかって長命の王朝が出てくる。Civか。脳みそのシワはどうなるんだ。天が麒麟を選び(各国の麒麟は必ず1匹で、死んだら次が生まれる)麒麟が王を選ぶ。天が間接的に選んだ王が道を外れると、麒麟が病み、麒麟が死ぬと王も一緒に死ぬ。さらに、王がいないだけで、国がどんどん荒れるんだって。んで、麒麟は王以外を王として選べない仕掛けらしいんだけど、王は普通に邪智暴虐な人も出てくる。んじゃー、天は何を見てた訳? ってなるさー。そりゃ、なるさー。


 んで、主役は中嶋陽子って日本人の高校生が異世界の王として苦労しつつ、成功していくサクセスストーリー的な側面もあるんだけど、世界観を構築するためにほぼ大体の国の王か麒麟が主役に代わる。そこで出てくる、陽子の国、結構いいらしいよみたいな話がねぇ、ニヤニヤして楽しい瞬間なんだけども。まずね、話が全然進まん。アルスラーン戦記の前半みたいに段々挽回していくスタイルなんだけど、とにかくメインが進まないからニントモカントモ。


 丈阿選はどんな手段で、反対勢力を潰したのか戴極国の続きが気になる。舜極国という国がまだちらりとも出てこないので、今のままだと十一国記かもしれないが、そんなことより陽子の続きはよ。