- 作者: オーエン・コルファー,大久保 寛
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: 単行本
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アルテミス・ファウルシリーズの最新作。時間を行き来できる魔法を使える妖精第八の種族、デーモンが登場します。稀に地上に現れるデーモンとの接触を図っていたアルテミスですが、同じ現場で何度か遭遇する少女にデーモンを攫われてしまい、護衛のバトラー、エルフのホリー、ケンタウロスのフォーリー、ドワーフのマルチらとの共同戦線が再結成されます。
いつも通りの頭脳戦かと思いきや、妖精に新しい種族が登場し、それ以外にも初登場のキャラが出てきて、能力未知数のキャラクターが控えている楽しさがありました。敵か味方かで展開が違ってきますからね。あとはあの人が…あーっ! アルテミス・ファウルシリーズでも屈指の良作ですよ。
凄く面白かった。「ダービット!」って口に出すくらい。ダービットってのは、ノーミッシュ(ノーム語、妖精語)でヨシャパテみたいな悪態だ、こんちくしょう。まさにここがこのアルテミス・ファウルシリーズの良さでもあります。かわいい妖精も賢い人間も、某ニューヨーク市警並に結構愚痴多いし口が悪いんだよねww
妖精8種族…デーモン、エルフ、ケンタウロス、ドワーフ、ピクシー、トロール、ゴブリンあと1種族は何だろう? ノームかスプライトなんだろうけど、作中ではどっちも妖精全般を指す代名詞として使われる言葉でもあるみたいだし、よくわからないなぁ。
あとは、ファンタジーの定番、ドラゴンは結局ここまでチラリとも出ませんでした。もうそろそろかと思ったんですが、また予想を外してしまいましたよ。
僕の期待通りの終わり方で、想像以上の展開をしてくれるこのエンターテインメント。最高ですよ。アルテミス・ファウルシリーズにはメスメル(催眠術)とかチャームの魔法がかかっているに違いない!