せでぃのブログ

ブログ初心者おいどんのどうでもいい愚痴やどうでもいい愚痴やどうでもいいマメ知識などを披露するチラシの裏です。

SFとファンタジー

また、総体して無為な時間を過ごしてしまった。


まずは雷の季節の終わりにという本。
ホラーのような括りで紹介されていたけど、本の裏に書いてあるあらすじを読めばちがうことがわかった。
和風ファンタジーだな。もう、最近の感想文ではこれしか言ってない気がするけどもw
雷期がある別世界「穏」の少年・賢也が、彼に取り付く物の怪「風わいわい」と共に旅するファンタジー。
ファンタジー独特の世界観が、物語が進むごとに明らかになっていくところが楽しいですね。一方、賢也が成長して自我を持つようになってわかる世界のイビツさがムゴいというかホラーなのかなーという感じでした。
風わいわいが唯一の救いと言える存在で、全体的な残酷さを薄めてくれてます。


夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

ネバーランド (集英社文庫)

ネバーランド (集英社文庫)

恩田陸の女性らしい美化された男子高校生の青春群像。
高校生らしさは出てるし、学校の上澄みならこういう生活だったのかもしれんが、まだまだ高校生の普遍的な気持ちを代弁できているというところまでは至っていない惜しい感じかなぁ。勿論、若者らしいいろいろな悩みや葛藤は家庭環境や周りの風景と共にうまく描けているとは思うけども、ぼくの焦燥感とか虚無感とか浅慮とか、手遅れな感じが足りないかなぁと言った感じ。
僕があまりにも凡庸過ぎたのかしら。容姿と才能に劣等感を抱かない人種が羨ましいと思う。
いやでも面白かったよ。


時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)

時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)

時間封鎖。
スピンと呼ぶ黒い膜に地球が包まれて空から星と月が消えて偽物の太陽が昇った日、少年タイラーを取り囲む環境は少しずつ変化し始めた。
パラサイト・イブとかデイ・アフター・トゥモローみたいな流れを組んだ全地球規模のカタストロフィ的なノリだった。が、メインの題材はSF。面白いくらいに大胆なイベントを仮定している。スピンの内と外で時間の流れる速度が圧倒的に異なるのだ。久しぶりにワクワクするSFだった。
仮定体に保護されたという部分はわかったけど、何故、突然、地球の外側だけ時間の流れが速くなったのかは最後まで明かされなかった気がする。どっか書いてあったらごめんなさい。