せでぃのブログ

ブログ初心者おいどんのどうでもいい愚痴やどうでもいい愚痴やどうでもいいマメ知識などを披露するチラシの裏です。

Whisky on the bed.

四方をレースの白いカーテンに囲まれた風の吹き抜ける狭い部屋に居た。カーテンが時折、風にそよぐ。部屋は布団だけが敷いてあり、布団と同じ広さしかなかった。どちらからともなく吹き込む風は心地よく、減光された柔らかい光と相まって、初めての場所だというのに閉塞感も警戒心も一切起きなかった。

何はともあれ、見知らぬそれでいて自分のものだとわかる布団に横になりかけたところで、枕元のウィスキーの小瓶に気付く。それを見て、唐突に自分のやるせない身の上を思い起こした。

新卒で車の整備工場に勤めたものの、冴えない職種と冴えない自分に嫌気が差して途中で辞職したこと。やっぱり大学だと、予備校に通って地元の国立の経済学部に受かったものの、春を目前に経済と名の付く全てのものが面倒に思えてきて、通学していないこと。

何もかも中途半端な状況と飽きっぽい自分に嫌気が差して、それをぐいっと一気飲みして、ゴロンと大の字で仰向けに寝転がった。ウィスキーに喉が焼かれる 。正にやけ酒だ。

 

「世界は広いってのに、僕の居場所は布団の上だけ、か。」

Not to be continued....単なる僕の夢だからねw