せでぃのブログ

ブログ初心者おいどんのどうでもいい愚痴やどうでもいい愚痴やどうでもいいマメ知識などを披露するチラシの裏です。

死神の精度

死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

映画化ということで、田舎であるうちの近所の書店にも置いてあった。
無気力なサラリーマンのように淡々と仕事をこなす死神が、一話毎にいろんな人々の死を見取る話。それぞれつながりの無い短編ではあるものの、至るところに同じ世界を共有しているという素振りを見せる伏線が見られる。
あくまで僕たちが日々行っている仕事のように人々の死を見守る死神、これがまた個性的でいいんですよ。無類の音楽好きだったり、仕事をするときは必ず悪天だったり。


僕が肩入れする理由はそれだけではない。
作者の出自だ。地元が一緒で、「システムエンジニア」から脱サラして賞を受賞して作家デビューしてる。歳も結構近い。
嫉妬心のような憧憬のような何とも不安な気持ちですよ。とてもじゃないけど、僕にこんな面白くてよく構成されてて随所に人間性を滲み出させるような非常によく練られた話は書けない。悔しいZE


リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)

リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)

これも映画化されてるかな? 棚の前の方にあったので、そうだと思う。
佐藤姓を持つ人々がある日突然、デッドオアアライブの鬼ごっこを強要されるというお話。
構成とか表現云々は置いといて、責めてこれくらいテンポのいい話が書けたらいいなーと思う。